2011年9月8日木曜日

8月9日 ETAP-2

昨夜のこと

「ではお願いします。」

と、

ミサイルファクトリーの小川さんと、深Pさんに

メンテナンスをお願いさせていただき

就寝したあとのこと



深夜にCRFのエンジンをかけようとしたところ

”かからなかった”





!!!





キャブを確認して

電装を確認して

問題なし

どうしてもエンジンがかからない

この確認が深夜3時頃




そのあと

もうココしかないと

ヘッドカバーを開けてバルブクリアランスを確認すると


インレット側のクリアランスがゼロ

砥石でバルブシムを削って調整してクリアランスを確保

朝5時にはセルで一発始動できるようになったとの事




自分がごそごそ起きてきた頃には全てが解決していたけど

あわやエンジンが動かずリタイアの危機


出発前に確認を怠った部分でした


寝ている間にとんでもないトラブルが発生していて

解決していただいた小川さんと深Pさんに感謝です。



絶好調のエンジンと万全の体調でETAP-2に望みます。




ETAP-1のリザルトは

総合44位/53台中




スタートは1分ごとに1台ずつなのでTOPがスタートしてから40分以上余裕がある

昨日、濡らしてしまったブーツを履いて

8kmのリエゾンの先にある

ETAP-2のスタート地点へ

SSの長さはタップリ476km

長くなりそう

明るいうちにはゴールしたい




スタートを待ってる間の

写真でもあればいいんだけど

予定外の

川で泳いだため

その時に
デジカメ1コ
ケータイ2コ
を水没させてしまったので

これを機に

カメラを捨てて軽量化することにした




TOPから順番にスタートしてゆき

たっぷり40分以上の休憩の後スタート





しばらく進むと

33.63km地点で

右側にクラックがあって

普通なら問題なくスルーできたんだけど

右から追い抜こうとして



クラックへ突っ込んでしまった





注意しながらコマを進める

#10さんと前後しながら走ってると

70.53km地点に

こんなコマが


#10さんがスピードを落としてコマを確認しているところを

一本道やと思って

何も考えずに通過したら




その先、数キロ進むと

コマが合わずミスコースしてるのに気づく



CAPで走るにも

次のGPSポイントまで20km以上ある


ピストを横切って行こうと思ってピストを外れてみると

山の向こうに砂の川

みたいなのが出てきて

GPSポイントへまっすぐ向かうことはできなさそう


冷静に

小川さんに教えてもらったように

今いる場所からオンコースへ復帰する方法を考える

ミスしたところから約10kmは進んでいる状況で

現在地を確認すべく

ブリーフィングで渡された地図を開いて

GPSの座標から現在地を確認してみる






3回、

真剣に

目盛を読んで

わからなかった・・・・orz

GPSで軌跡を確認すると

オンコースから北にいるかも

くらいしかわからない



とにかくわかんない

止まってても解決しないから

GPSポイントに向かってそうな

ピストで進んでみる

ミスコース約2*kmで

オンコースっぽい場所に出た

電柱が立ってて”それっぽい”場所だけどわかんない・・・

ミスコースして距離が合ってないから

オンコースに戻れたかどうか

戻れたとしてどの地点にいるか確証がない・・

コマを確認しながらウロウロしていると


#11、12、18さん達に合流!!!

助かった!

#18さんに距離を教えてもらって
「多分95.10kmだよ!」

ありがとうございます!!!!!!





コマと景色が一致しないような気がしたけど??

もう全くわかんない状況

教えてもらった距離の情報を頼りに進む




その先はハイスピードな感じの路面が続く

途中何回か

カレ川とか

凹に突っ込んで

怖い思いをしながら進む









しばらく進んでると

コマと距離が合わない

止まって確認して、どうもおかしい

1kmくらい違うかも?

もうミスコースはしたくない思いで

引き返してみると

#14さんが後ろからやって来る

距離を確認してみると

合ってるとの事。

自分ではわからない状態だったので

距離を合わさせてもらって再出発








次第に水が干上がったような

カチカチで荒れた路面が出てきて

体力を消耗する

時間も正午すぎくらいだったと思う

スピードもそんなに出ないし

暑い!

そうやって疲れてきたときに

コマに

DUNE の文字が出てきた





コマに従って距離を合わせて

211.39kmのところで

CAP180でDUNEへ向かう

キャメルグラスていう草の塊があって走りにくい

コケないように慎重にDUNEへ向かう

しばらく走ると4輪の轍が出てきて

方向は間違いなさそう



DUNEが見える位置までくると

#100の菅原さんのジムニーが

まさにDUNEにアプローチするところで

そのあとにモンゴル人のピックアップも続いて走っていく

アプローチする瞬間が見えたので

砂丘の入り口は発見することができた

コマに従って

右側の湿地には寄らず

チョイDUNE寄りを走る

#10さんと砂丘の中で合って先を確認する

消耗してそうだったけど、順調に走れている様子


砂丘よりにを先に進む

何個か山を越えて後ろを確認すると#10さんが来ない?

湿地よりに行ったのかな?

脇を見ると

#16さんと#17さんが草の生えてるDUNEと湿地の境のところを走っていくのが見えた


CPが遠いなあと思ってコマを確認すると

まだ5km以上先だった・・・

とりあえずキャメルの水を飲む


ひと山超えるごとにキャメルの水を口に含む

飲みすぎやと思ったけど

熱中症で倒れるのもイヤやから飲む

とにかく進んでみる



何個か砂の山を越えて


途中で立ちゴケして


何回か山から飛び降りたりして

進むと

CPが見えた。




CPに入るにはちょっと急な登りになってた








 調子乗ってるところを

写真に納めていただきました

あとから深Pさんに冷静に「アホや」

と突っ込まれ・・・

反省です

反対はこんな様子








目は真剣っぽい






CP抜けると#100のジムニーが休憩してました

サスガです・・・


CPの先、CAPに従って走ってもキャメルグラスばかり

草の背も高くなって走りにくい・・

ホンマにこの方向で正しいのか

不安やけど車の轍をたよりに走る

ゆっくり走ってたからDUNEと草むらの中の
CAP走行でかなり時間をロスしたと思う

草むらを抜けるとツーリストキャンプっぽいところに出た

ここで233.02km

砂丘と湿地で20kmくらい走ったみたい



コマ図じゃ道は1本やけど

ピストは2本くらい見える?

キャンプの人に聞いてみると方向を教えてくれた!

40kmくらい先にあるRCPを目指す


DUNEで疲れてしんどい

ハイスピードなピストでわりとスグにRCPについた

ここまでで266.20km

給油と1時間の休憩

スポークの緩みを確認した

TOPグループはもういなくて

1時間以上先にここを出たみたい

水を分けてもらってキャメルバッグにも補給する



作業をしてるとすぐに1時間は過ぎてスタートの時間になった。

再スタート





スピードが出る道が続く



その先、340kmくらいで村に入るところ

村の手前が水の流れた跡?のような感じで荒れていて

コマ図見ながらフラフラしてると転倒してしまった

こけた拍子にハンドルを右モモにぶつけて痛い・・

ハンドルの位置がズレてしまって調整した

手前で追いついた#18さんに抜かれてしまう




ハンドルを調整して再出発

この村の先にCP2があるハズ

イメージで村を出て先のCPを探す

間違ったところに出たみたいやけど

村の外周を回ってCPを通過


スピードの出る道を進む

途中、384.90のコマを読み間違えて10km以上ミスコースしてしまう

往復20km以上ロス


冷静にコマを見ればわかる内容なのに

何か焦って間違ってしまった



その先はミスコースや転倒もなくゴール

太陽が沈む前にゴールできた

TEAM ミサイルファクトリーのメンバーはまだ戻ってきてないみたい

チームゲルに行くと小川さん深Pさんがお休み中

1日目から徹夜で修復していただき、疲れてる様子

ダッフルバッグも何も届いてないので

整備は後回しで

ブーツを干して

寝る!


z

zz

zzz




気がつくと皆さん戻られている様子

荷物も届いていた






コマ図を巻きなおして

作業をお願いさせていただいて

ゴハン食べて

この日は就寝

寝ている間にも作業していただいてた



本当にありがたいです。

2日目もいろいろあったけど面白い

後半はナビゲーションもわかってきてもっと面白い



写真:500grさん,深Pさん,AKAMATSUさん



韓国のKimさんのETAP-2の動画はこちら↓

砂丘の雰囲気バッチリ出てます






8月8日 ETAP-1

間をおきすぎて記憶が定かではないです。

もうモンゴルに行ったのが1ヶ月前の出来事ですが

整理がついてきたので、毎日の様子を書いてゆきます。




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いよいよラリーのスタートの日

スタートの時は腰に持った

ガソリン缶への給油のことを考えていて

楽しむような余裕はあんまりなかった



全部準備できたつもりやけど

何か忘れ物がありそうで不安やけど

ここまで来て忘れ物があっても

どうにもならないので

とりあえず準備して待ち



この日はスタートして

230kmくらいはリエゾン

そのあと240kmがSS





パルク解除になったらGPSを車体につけて最終準備
いまはまだ元気です!




スタートに並ぶべく

エンジンをかけようとしたけど

やっぱり調子が悪い。

キックして

キックし続けて

ぜんぜんかからない・・・

周りの人はすぐ出発できるのに

なんで!?ってくらいかからない。

・・・・なんとかかかって、スタート位置につく

ゼッケンが6だったのでわりと早いスタートやった

エンジンを止めてしまうと再始動が手間取りそうやから

回転を落とさないようにしてスタートの瞬間を待つ



超緊張しながらスタートを待って


5秒前!




カウントが0になって

スタートの瞬間

エンスト!



まさかスタートできない状況

「コントロールエリアはエンジンの推進力で進みなさい」

とブリーフィングで注意されていたところ

エンジントラブルでこうなったらイヤやなあ

と思ってた

まさにその状況

ちょっとだけ車両を前に動かして

再びキック

ゴーグルをつけてられないくらい

汗かいてきたけど

必死にキック

親切なモンゴル人が

(オレにやらせろよ)

的な身振りで助けようとしてくれたけど

断って

とにかく自分でキック

多分10分くらい格闘の末、エンジンかかった!



もうエンジンを止めたくないから

右手はアクセルをチョイ開けのまま

左手でゴーグルをつけようとしたら

さっきのモンゴル人が手伝ってくれた

ありがとう!





走り出した印象、


モンゴル寒い!

日本とはまるで違う




あせりながらスタートして、

数百メートル先で松下さんが自分のスタートを待ってくれていた

ガソリンを入れる時間を待ってもらうのが申し訳ないと思い

先にリエゾンを進んでもらって後で追いつくことに


スタート後3km地点くらいのスタンドで給油。

松下さんにお借りしたガス缶にも給油。

地元のモンゴル人のバイクも給油に来てた。

KTMとか乗ってて、ええなぁ

日本語も少しわかるらしい。

モンゴル人は語学堪能な様子。




スタートしてすぐは市街を走ったり、アスファルトの道が続く

初めての右側通行は外国に来た感じがすごいある

ずっと景色の良い道で、アスファルトに穴がある以外は走りやすい。

カミオンとか四輪にはすげえスピードでブチ抜かれた

100km/hくらいで走ってたけど松下さんにはなかなか追いつかない。

スピード出すと寒いからあまり飛ばさずに走ってると

途中のスタンドで松下さん発見!

無事にガス缶を渡せて一安心。



再出発しようと思ったら
アンダーガードらへんにオイル漏れを見つけた
よく見ても漏れてる原因がわからない。
ブーツにもオイルがついてた。
ここでは問題を解決できないと思ってとりあえずリエゾンの終わりを目指す。


スタンドには白人系の人たちのグループがいた。

オフロードを走りにきたみたい。だいたいKTMに乗ってる。

そっちも楽しそうやなぁ

とか思いながら先を急ぐ



リエゾンの終わり付近にあるGSでガス補給

オイルが漏れた分、補給したいと思って

オイルはない?

って聞いてみると向かいのスタンドで売ってると言う

そっちのスタンド行って聞いてみると

バイクの絵があって2Tって書いてあるオイルのボトルを持って出てきた。

なんかバイク用のオイルみたい。でも2Tって2サイクル用じゃない?

ほかの商品も見せてもらうと4Tって書いてるのがあった!

これ!

値段を聞いたらたぶん700円くらいやったと思う。

売ってもらってひとまずSSのスタートへ向かう。


日本語も英語も通じないけど

エンジン?オイル?的な単語は通じるみたいで

なんとかなった!





SSのスタートには

既にほとんどの人が到着しているみたい。




心配のエンジンオイル漏れを確認。

発見した時よりすごい漏れてる。

オイルの量を確認すると

レベルゲージの下端に少しつく。

スタート前は上端ギリギリまでオイルを入れてたから

残りの距離を考えると上端までもう一回入れておけばゴールまでもちそう

汚れてるところを確認してみても、漏れた原因はわからない。

不安なままスタートすることに。

スタートまで少し時間があったからランチパックを食べる。




ハンパなく良い景色のSSスタート地点

この先もずっとこんな感じの道




前の#5は池田さん。




スタートは1分間隔やから

1分前にスタートした池田さんの砂埃が遠くに見えてる。

ナビが不安な時は池田さんについていこうと思いながら

発射準備完了。











今度はエンストせずにスタートすることに成功。





スタートして4kmくらいまでは順調で

とりあえず走れてるやん!とか思ってたら・・・

7kmくらい走ると前から#5池田さんが戻ってきた

ミスコースらしい?

どこで間違えたか全くわからないので

ついて行く

4kmくらいでミスしてたらしいけど全くわからない。


18kmくらいでさらにミスコース

周りの人達はコマ図あってなくてもガンガン進んでいくし正直よくわかんない。

GPSを頼りにオンコースっぽい方向と砂埃を目指して進むと


2*km付近で#14さん発見!

多分オンコースに復帰できた!



そのまま順調に進む


CP1手前の村で

コマ図を見すぎて

岩に突っ込んでコケそうになったりした

あとから見るとリムが凹んでたけど

パンクはしていなかった


その先140kmくらいでもミスコースしてしまった。

このへんから後ろからスタートした四輪に追いつかれはじめて

何の前触れもなしに追い抜かれて

轟音とホコリで

超コワかった。

ホコリの中で車のテールランプが平行移動してるし


ほかにも地元のハマーが並走してきて砂埃がジャマだったり。

何回もカレ川を見落として

いいスピードで突っ込んだり

道が曲がってるのにオーバーランしたりした。。


スタートして1日目なのに本当に色々ある

しばらく進んで、23*kmくらいで#9さんに追いついた

調子に乗って前に出る


そのすぐ先には問題のコレ




川渡り×2!!!!!

川を見るとトラックが沈んでいる・・

向こう岸ではモンゴル人っぽい人がトラックの右を渡れと言ってる

わかんないけど、

行ってみたら










・・・・・コケた






人生初水没






向こう岸にいた人が押してくれて

川を脱出することはできた

モンゴルの川の水って

しょっぱいね




落ち込んでも仕方ないから

ヘルメット脱いで様子を見る

1日目でリタイアはしたくない!


バイクはシートまで水につかったみたい

キックは下りない

シリンダまで水が入ってる。




後ろからきてた#8さんはしっかりバイクを押して渡った。

深さもわからんのに、乗って渡ろうとしたオレはアホでした




周りにはモンゴルが集まってきて

どうやら助けてくれるみたい

言われるがまま

シートとタンクを外してプラグを抜く

キックを蹴ると噴水みたいに水が出てくる!

エアクリも外すと水でヒタヒタ。

プラグはガソリンで洗ってくれた


いわれるがまま

河原の石を2コ拾ってエアクリに入れて

1コをオレが持って

もう1コをモンゴル人の人がねじる

千切れそうなくらいねじって水分を絞る

できたら、プラグつけろ!タンクつけろ!という

そしたらキック

セル回しても効果はないからキック

だめならフロントを持ち上げセルを回してマフラーから水を出せっていう


いわれるがままやる

ダメみたい

もっかいプラグを外せ!キャブからガソリン抜け!って言う

とにかくやる


作業してる間、どんどんみんな追いついてくる。

#14さんがラインを教えてくれて

みんな順調に渡っていく

#10さんも一緒に水没してむこうで水抜きしてる

#27のモンゴル人も水抜きしてる。



手持ちの工具にキャブのドレンを回す工具を持っていなくて

#7さんと#14さんに工具を貸していただいて

再び作業!

キャブのドレンからはちっさいゴミが出てきた。

組みあげたらひたすらキック

手伝ってくれたモンゴル人は手でキックかけようとしてた

超力もち

それでもかからなくて

押しがけすることになって

オレが乗ってもかからず

モンゴル人にやってもらったら

・・・かかった!











超うれしい!

なんとか再スタートできるかも


再出発の準備をする

エンジンかかったら

なんか手伝ってくれたモンゴル人がCRFを勝手に乗り回してた

#14さんが手伝ってくれたモンゴル人にお菓子でお礼をしてくれて

自分もお菓子を分けてお礼

モンゴル人メッチャええ人やった!

助けてもらってなんとか再始動


ゴールまではあと10kmもない







日が暮れるギリギリにゴール。

よかったー

ゴールのあと

アルベイヘールの町で給油して水とジュース買って帰着。






#14さんも夜に帰着

聞くとハエに目に卵を入れられた!

目が赤く充血してる

ドクターに治療してもらってなんとかなったみたい

生理食塩水を注射器で目に噴きつけて卵を取り出したそう


もし、放置して卵が幼虫になると目を食うらしく

ハエの種類によると幼虫を直接 目に入れてくるのもいるみたいで

そうなったら目を舐めて虫を取り出さないといけないくらい緊急事態だそう

自分も作業してたところで起こった事で

本当に怖い

ハエの卵の治療方法がわかってよかった

もし被害に遭った人がいたらそうやって対処できるってこと

サングラスとかで目を守るのが一番の予防らしい






夜になってトイレに行くと周りになにも無い中

とても開放的な環境のトイレやった

朝になるとビバークの周囲にトイレットペーパーが散乱してたりして・・・




オイル漏れが気になって

確認してみると

原因はオイルフィルターカバーのボルトが緩んでいて

自分の不注意だった。

心配の原因が1つ減って安心して就寝。

Team MISSILE FACTORY with WAKO'Sでのエントリーだったので

チーム用のゲルがあった。

もしテント泊だったら荷物も多いし、ゴールしてからテントつくる気力もなかったと思う

ゲルって快適!

この日は面倒くさくて寝袋を使わなかったら寒かった







1日目やけど本当に色んな事があって濃厚

水没しても、景色・人・環境のどれも楽しすぎる1日目やった

ちなみに韓国のKimさんのETAP-1オンボード映像はこちら↓

もうモンゴルの雰囲気そのまま!