2011年9月8日木曜日

8月8日 ETAP-1

間をおきすぎて記憶が定かではないです。

もうモンゴルに行ったのが1ヶ月前の出来事ですが

整理がついてきたので、毎日の様子を書いてゆきます。




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いよいよラリーのスタートの日

スタートの時は腰に持った

ガソリン缶への給油のことを考えていて

楽しむような余裕はあんまりなかった



全部準備できたつもりやけど

何か忘れ物がありそうで不安やけど

ここまで来て忘れ物があっても

どうにもならないので

とりあえず準備して待ち



この日はスタートして

230kmくらいはリエゾン

そのあと240kmがSS





パルク解除になったらGPSを車体につけて最終準備
いまはまだ元気です!




スタートに並ぶべく

エンジンをかけようとしたけど

やっぱり調子が悪い。

キックして

キックし続けて

ぜんぜんかからない・・・

周りの人はすぐ出発できるのに

なんで!?ってくらいかからない。

・・・・なんとかかかって、スタート位置につく

ゼッケンが6だったのでわりと早いスタートやった

エンジンを止めてしまうと再始動が手間取りそうやから

回転を落とさないようにしてスタートの瞬間を待つ



超緊張しながらスタートを待って


5秒前!




カウントが0になって

スタートの瞬間

エンスト!



まさかスタートできない状況

「コントロールエリアはエンジンの推進力で進みなさい」

とブリーフィングで注意されていたところ

エンジントラブルでこうなったらイヤやなあ

と思ってた

まさにその状況

ちょっとだけ車両を前に動かして

再びキック

ゴーグルをつけてられないくらい

汗かいてきたけど

必死にキック

親切なモンゴル人が

(オレにやらせろよ)

的な身振りで助けようとしてくれたけど

断って

とにかく自分でキック

多分10分くらい格闘の末、エンジンかかった!



もうエンジンを止めたくないから

右手はアクセルをチョイ開けのまま

左手でゴーグルをつけようとしたら

さっきのモンゴル人が手伝ってくれた

ありがとう!





走り出した印象、


モンゴル寒い!

日本とはまるで違う




あせりながらスタートして、

数百メートル先で松下さんが自分のスタートを待ってくれていた

ガソリンを入れる時間を待ってもらうのが申し訳ないと思い

先にリエゾンを進んでもらって後で追いつくことに


スタート後3km地点くらいのスタンドで給油。

松下さんにお借りしたガス缶にも給油。

地元のモンゴル人のバイクも給油に来てた。

KTMとか乗ってて、ええなぁ

日本語も少しわかるらしい。

モンゴル人は語学堪能な様子。




スタートしてすぐは市街を走ったり、アスファルトの道が続く

初めての右側通行は外国に来た感じがすごいある

ずっと景色の良い道で、アスファルトに穴がある以外は走りやすい。

カミオンとか四輪にはすげえスピードでブチ抜かれた

100km/hくらいで走ってたけど松下さんにはなかなか追いつかない。

スピード出すと寒いからあまり飛ばさずに走ってると

途中のスタンドで松下さん発見!

無事にガス缶を渡せて一安心。



再出発しようと思ったら
アンダーガードらへんにオイル漏れを見つけた
よく見ても漏れてる原因がわからない。
ブーツにもオイルがついてた。
ここでは問題を解決できないと思ってとりあえずリエゾンの終わりを目指す。


スタンドには白人系の人たちのグループがいた。

オフロードを走りにきたみたい。だいたいKTMに乗ってる。

そっちも楽しそうやなぁ

とか思いながら先を急ぐ



リエゾンの終わり付近にあるGSでガス補給

オイルが漏れた分、補給したいと思って

オイルはない?

って聞いてみると向かいのスタンドで売ってると言う

そっちのスタンド行って聞いてみると

バイクの絵があって2Tって書いてあるオイルのボトルを持って出てきた。

なんかバイク用のオイルみたい。でも2Tって2サイクル用じゃない?

ほかの商品も見せてもらうと4Tって書いてるのがあった!

これ!

値段を聞いたらたぶん700円くらいやったと思う。

売ってもらってひとまずSSのスタートへ向かう。


日本語も英語も通じないけど

エンジン?オイル?的な単語は通じるみたいで

なんとかなった!





SSのスタートには

既にほとんどの人が到着しているみたい。




心配のエンジンオイル漏れを確認。

発見した時よりすごい漏れてる。

オイルの量を確認すると

レベルゲージの下端に少しつく。

スタート前は上端ギリギリまでオイルを入れてたから

残りの距離を考えると上端までもう一回入れておけばゴールまでもちそう

汚れてるところを確認してみても、漏れた原因はわからない。

不安なままスタートすることに。

スタートまで少し時間があったからランチパックを食べる。




ハンパなく良い景色のSSスタート地点

この先もずっとこんな感じの道




前の#5は池田さん。




スタートは1分間隔やから

1分前にスタートした池田さんの砂埃が遠くに見えてる。

ナビが不安な時は池田さんについていこうと思いながら

発射準備完了。











今度はエンストせずにスタートすることに成功。





スタートして4kmくらいまでは順調で

とりあえず走れてるやん!とか思ってたら・・・

7kmくらい走ると前から#5池田さんが戻ってきた

ミスコースらしい?

どこで間違えたか全くわからないので

ついて行く

4kmくらいでミスしてたらしいけど全くわからない。


18kmくらいでさらにミスコース

周りの人達はコマ図あってなくてもガンガン進んでいくし正直よくわかんない。

GPSを頼りにオンコースっぽい方向と砂埃を目指して進むと


2*km付近で#14さん発見!

多分オンコースに復帰できた!



そのまま順調に進む


CP1手前の村で

コマ図を見すぎて

岩に突っ込んでコケそうになったりした

あとから見るとリムが凹んでたけど

パンクはしていなかった


その先140kmくらいでもミスコースしてしまった。

このへんから後ろからスタートした四輪に追いつかれはじめて

何の前触れもなしに追い抜かれて

轟音とホコリで

超コワかった。

ホコリの中で車のテールランプが平行移動してるし


ほかにも地元のハマーが並走してきて砂埃がジャマだったり。

何回もカレ川を見落として

いいスピードで突っ込んだり

道が曲がってるのにオーバーランしたりした。。


スタートして1日目なのに本当に色々ある

しばらく進んで、23*kmくらいで#9さんに追いついた

調子に乗って前に出る


そのすぐ先には問題のコレ




川渡り×2!!!!!

川を見るとトラックが沈んでいる・・

向こう岸ではモンゴル人っぽい人がトラックの右を渡れと言ってる

わかんないけど、

行ってみたら










・・・・・コケた






人生初水没






向こう岸にいた人が押してくれて

川を脱出することはできた

モンゴルの川の水って

しょっぱいね




落ち込んでも仕方ないから

ヘルメット脱いで様子を見る

1日目でリタイアはしたくない!


バイクはシートまで水につかったみたい

キックは下りない

シリンダまで水が入ってる。




後ろからきてた#8さんはしっかりバイクを押して渡った。

深さもわからんのに、乗って渡ろうとしたオレはアホでした




周りにはモンゴルが集まってきて

どうやら助けてくれるみたい

言われるがまま

シートとタンクを外してプラグを抜く

キックを蹴ると噴水みたいに水が出てくる!

エアクリも外すと水でヒタヒタ。

プラグはガソリンで洗ってくれた


いわれるがまま

河原の石を2コ拾ってエアクリに入れて

1コをオレが持って

もう1コをモンゴル人の人がねじる

千切れそうなくらいねじって水分を絞る

できたら、プラグつけろ!タンクつけろ!という

そしたらキック

セル回しても効果はないからキック

だめならフロントを持ち上げセルを回してマフラーから水を出せっていう


いわれるがままやる

ダメみたい

もっかいプラグを外せ!キャブからガソリン抜け!って言う

とにかくやる


作業してる間、どんどんみんな追いついてくる。

#14さんがラインを教えてくれて

みんな順調に渡っていく

#10さんも一緒に水没してむこうで水抜きしてる

#27のモンゴル人も水抜きしてる。



手持ちの工具にキャブのドレンを回す工具を持っていなくて

#7さんと#14さんに工具を貸していただいて

再び作業!

キャブのドレンからはちっさいゴミが出てきた。

組みあげたらひたすらキック

手伝ってくれたモンゴル人は手でキックかけようとしてた

超力もち

それでもかからなくて

押しがけすることになって

オレが乗ってもかからず

モンゴル人にやってもらったら

・・・かかった!











超うれしい!

なんとか再スタートできるかも


再出発の準備をする

エンジンかかったら

なんか手伝ってくれたモンゴル人がCRFを勝手に乗り回してた

#14さんが手伝ってくれたモンゴル人にお菓子でお礼をしてくれて

自分もお菓子を分けてお礼

モンゴル人メッチャええ人やった!

助けてもらってなんとか再始動


ゴールまではあと10kmもない







日が暮れるギリギリにゴール。

よかったー

ゴールのあと

アルベイヘールの町で給油して水とジュース買って帰着。






#14さんも夜に帰着

聞くとハエに目に卵を入れられた!

目が赤く充血してる

ドクターに治療してもらってなんとかなったみたい

生理食塩水を注射器で目に噴きつけて卵を取り出したそう


もし、放置して卵が幼虫になると目を食うらしく

ハエの種類によると幼虫を直接 目に入れてくるのもいるみたいで

そうなったら目を舐めて虫を取り出さないといけないくらい緊急事態だそう

自分も作業してたところで起こった事で

本当に怖い

ハエの卵の治療方法がわかってよかった

もし被害に遭った人がいたらそうやって対処できるってこと

サングラスとかで目を守るのが一番の予防らしい






夜になってトイレに行くと周りになにも無い中

とても開放的な環境のトイレやった

朝になるとビバークの周囲にトイレットペーパーが散乱してたりして・・・




オイル漏れが気になって

確認してみると

原因はオイルフィルターカバーのボルトが緩んでいて

自分の不注意だった。

心配の原因が1つ減って安心して就寝。

Team MISSILE FACTORY with WAKO'Sでのエントリーだったので

チーム用のゲルがあった。

もしテント泊だったら荷物も多いし、ゴールしてからテントつくる気力もなかったと思う

ゲルって快適!

この日は面倒くさくて寝袋を使わなかったら寒かった







1日目やけど本当に色んな事があって濃厚

水没しても、景色・人・環境のどれも楽しすぎる1日目やった

ちなみに韓国のKimさんのETAP-1オンボード映像はこちら↓

もうモンゴルの雰囲気そのまま!




1 件のコメント:

  1. クリスタル2011年9月8日 2:56

    すごい一日だったんだ~~~(汗)
    ステキな人いっぱいいて良かったね。

    ワクワク、ドキドキ。。。読んでてもハマっていくのがラリーなのかな~?

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